ゴールデンウィーク最終日の今日、9年前の2005年4月に「目で聴くテレビ」の初仕事をしたときの映像(ろう者が主役をしたアメリカミュージカル「ビッグリバー」のストーリーに沿っての朗読)が、ちょうど1年前にお芝居で共演したKさんから送られてきました。Kさんは仕事の映像整理で、ビデオテープをDVDにコピーしていたそうで、思いがけず私が出演していたため映像を送ってきてくれました。さすがビデオテープ(VHS)、映像はクリアではないですね・・・。
ろう関係で初めての声のお仕事。ろう者とは全く関係のない、当時通っていたナレーションスクールの知り合いの知り合いからの紹介でした。
私にとって、この仕事がきっかけで後々NHKの仕事にも繫がっていったわけで、思い入れの深い映像ですが、思い入れの深さのもう一つは、司会を務めていた高村真理子さん(ろう者)との、最初で最後のお仕事だった、という点です。
当時、高村さんはNHK「ろうを生きる 難聴を生きる」でも司会をするなど、ろうの世界ではちょっとした有名人。その方に初めての仕事でお会いするという事で、緊張しながら現場に臨んだ事をよく覚えています。
収録後の飲み会では、1ヶ月前の3月に出版されたばかりの、アメリカ留学、聞こえるアメリカ人の夫と息子さんの事も含め描いてある「アメリカ手話で世界が広がった!」をその場で購入。再会を誓い、恐縮ながらサインをいただき、明るい気分で仕事を終えたのでした。
でも、それから1年後、「ガンで彼女が亡くなった」という知らせは、お元気な姿でお仕事をご一緒しただけに本当に信じられませんでした。
メッチャ久しぶりに本を開きましたが
「Life is love!!」彼女の人柄を表している言葉だと感じます。5月3日が命日。ちょうど10年になります。
「初心を忘れない」
彼女との出会いに感謝し、これからもろう関係のお仕事を頑張らなくては!!! と思い起こさせてくれました。